<映画>その夜の侍〜どしゃぶりな映画

映画・舞台

こんにちは!momです^^

 

雨の季節だからといって、雨ふりすぎな今日この頃…

 

一日中降り続く雨に対抗して、もっともっと湿っぽくなりたいときにコチラの作品はいかがでしょうか?

 

その夜の侍
2007年に劇団THE SHAMPOO HATが下北沢ザ・スズナリで上演した舞台劇、およびそれを原作とした 2012年公開の日本映画。
作・演出および映画監督・脚本は赤堀雅秋。
キャスト

中村健一 :堺雅人

木島宏 :山田孝之

青木順一:新井浩文

小林英明 :綾野剛

中村久子 :坂井真紀

星信夫 : 田口トモロヲ

小林昭子 :木南晴夏

関由美子 :谷村美月

久保浩平 : 高橋努

川村幸子 :山田キヌヲ

ミカ :安藤サクラ

佐藤進 :でんでん

あらすじ
5年前、最愛の妻(坂井真紀)をひき逃げによって失ってしまった中村(堺雅人)。
中村はひき逃げ犯である木島(山田孝之)に復讐する事だけを考え、抜け殻のように生きていた。
妻が残した最後の留守電を、何度も何度も繰り返し聞き、妻の衣服を抱きしめ続ける。
刑期を終え出所した木島のもとには、復讐を遂げる日までのカウントダウンを告げる差出人不明の脅迫状が届くようになる。
そして、妻の命日の夜。
中村と木島が対面を果たす。
感想
噂に聞いてはいましたが、これほどまでに胸が痛くなる作品とは思いませんでした。
最愛の妻を亡くした中村の、目も当てられないほどの生活。
あまりにも衝撃でした。
ネタバレは極力さけたいのですが、
彼がなんの戸惑いも無く、ポケットからスルッと亡き妻のブラジャーを出すシーンは、驚き通り越して笑ってしまう程でした。(実はこのシーンを見たいがために鑑賞したのです!その1)
どんな映画でも、観る人の年代や立場によって受け取る印象はちょっとづつ違うと思います。
この作品は、特にそれが強く出るものじゃないかなと。
そのため、とても賛否両論、意見がまっぷたつに分かれる作品のようです。
私には夫がいます。
子供もいます。
だからこそ、中村をみているのがとてもつらかったです。
夫がこんな風になってしまったら…と思うと。
傷を負って、他愛も無い日常を取り戻そうとしながらも、どんどん理想とはかけ離れた方向へと行ってしまっている感じ。『かわいそう』とも『気の毒』とも違うような感覚です。しいていうなら『痛い』でしょうか。
本当に見ているのが苦しくなってしまい、何度も中断しながら鑑賞していました。
堺雅人さんの中村は、見えている部分すべてが痛々しく空回りしているし、
山田孝之さんの木島のクズっぷりは、今までの邦画の中ではずば抜けて狂っているかなと。
どうしようもないクズにも、なにかしら救いになるポイントがあるものだけど、木島にそれはありそうにないかな…。

なにかのインタビューで、

堺雅人さんは、
「口ごもる映画。」

山田孝之さんは、

「頭も気持ちもぐちゃぐちゃになったし、考えさせられる、わけのわからない、すごい映画。」
と言っていました。
たしかに最後は、ポカーンとなりつつ心がグチャグチャになります。
そして見終わった後、プリンを見る目が変わります。(実はこのシーンを見たいがために鑑賞したのです!その2)
この作品には、
喜怒哀楽を微笑みで演じる堺雅人さんはいません。
カッコイイ山田孝之さんはいません。
悲しさ、むなしさ、恐怖、いろいろな感情がわき上がって来ます。
ただひたすら、どしゃぶりです。
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